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私ヒーローじゃないんですが【ワンパンマン】

第4章 第3話


「なぁシオン、手合わs「断る」
何もすることがなくダラダラと過ごしていた真昼間。暇を持て余したのか兄さんが手合わせを申し込んできたが、私はきっぱり断る。
「いいじゃんちょっとぐらい」
「俺とやったところで兄さんは本気でこねーだろ」
「口が悪くなってますよお嬢さん」
「うっせー」
「シオンとやったほうが手応えあるんだよ」
「そうかい、俺は兄さんとやっても楽しくないね」
ここまで言うと兄さんはふてくされて、ジョウロを持ってキッチンに向かう。サボテンに水やりに行くのだろう。私は乾いたパジャマをたたむ。本来ならデータでできた私に服など必要ない。汚れようが破けようが新しくデータを展開すれば着ている服は元通りなのだ。しかし兄さんは『人間らしい生活』をしてほしいと服を買ってくれる。同様に食事も食べたものをデータ化して自分のエネルギーにすることができるのだが、電気をエネルギーにした方が効率はいい。データ化する手間が省けるし何より食費が浮く。
(まあそこが私は好きなんだけどね)
そんなことを考えながら服をたたみ終わり、テレビの電源を入れる。ちょうどニュースがやっていた。
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