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忘れないよ あなたのこと

第1章 入学式


やっとの思いで私たちはギリギリで入学式に間に合った

「あら、朝から仲良く2人で登校?」

この嫌味を言ってくるのは誰かわかってる
分かってるよ

「麻美!そんなんじゃない!おはよ!」

私の親友
スポーツ万能で頭も良くて
推薦でこの高校に来たと聞いた

「仲良しね あなたたち」

「違うよたまたま会っただけ」

私は必ず否定する
私は廉に恋愛感情を抱いたことは
一度もない
ずっと一緒にいたせいか廉をそういうのに
見れなかったのである

「でも、廉くんモテるよね」

その言葉を聞いてわたしは廉の方へ視線をやる
相変わらずその周りの男達もチャラい
私はそんな廉を見てため息をつく

「あら、どうしたの?恋?」

「違う どうしてそうなるの」

麻美の冷やかし?みたいな言葉ももう
何千回も聞いてる
私はとりあえず廉のこと友達ってしか
思ってないって何度も伝えてるのに
麻美はそれを聞いてくれない

「はぁ」

またひとつため息がでるのだった
私たちは入学式の会場となる
体育館へと向かった
その間に麻美がぼそっと私に言った

「ため息つくと幸せになれないよあんた」

きらいと心の中でツッコミをいれて
私は麻美と会場へ向かった
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