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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第4章  家族





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最初は全く気付かなかった。
顔を隠していたせいもあるだろうが。
俺の中でも妹分のは、生きていたら26歳ぐらい。

この女将校は20歳そこそこ。
下手したらまだ10代かもしれねぇ雰囲気だった。

だが、よく考えればとの共通点が多数ある。
慣れた感じで不死鳥の俺に乗った事。
最初は誰でも躊躇するのに女は手慣れていた。
そりゃ、だったら乗り慣れているはずだ。

それから、赤髪の覇気をもろともしなかった。
幼少時からミホークやオヤジのそばで当たり前のように感じていた覇気はにとって何の抵抗も無かったのだろう。

それにあの波だ。
も幼き日、襲いかかった海賊相手に無意識に使った力。
あの時の波より倍近い高波は、今のの実力を表しているんだろう。

初めて力を見た日のオヤジの顔が忘れられねぇ。
まるで旧知の友と会った様な長年のライバルと再会した様な慈愛と嬉々、そして悲嘆が垣間見えた。

他にも奇妙な力があったがオヤジはそれを使う事を禁止した。
そして、俺達にを守るよう 指1本触れさせるな 擦り傷1つ負わせるなと命令した。

何より、瞳の色。
あの碧い瞳は、しかいねぇ。
だから顔を隠してたのか・・


「イゾウは驚いてないんだい」

「あぁ、知ってたからねェ。
何年前だったかワノ国で俺はと会ってるだよ」

知らなかったよい。
オヤジには報告しただろうが、口止めでもされていたのだろう。

「あの頃は可愛かったが今は随分綺麗になったねェ」

そう言うイゾウの言葉にへ視線を向ける。
過半数の人間に知られていると気付いていないのか相変わらずストールを頭から首筋まで巻いていた。

まぁ、オヤジにバレたらそれこそ海軍本部へ乗り込む勢いでキレる事は目に見えている。

「グララ・・、それで、。
お前は知っていたんだなサッチの事を・・」

「「!!」」

頷く。
その表情は、聞いたって言うより見ていたに近い程歪んでいた。

これもの力の1つ。
遠く離れた場所で起きている事が分かる能力。

泳げるは、悪魔の実の能力者ではない。
その産まれながら持つ、稀血が成せる力。

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