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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第22章 麦わらの一味






「おーい、フランキーいるか?」

ガタガタと機械音が止み、機械の奥から顔を出すフランキー。

「おぅ、ウソップ何か用か?」

「ここに来た?」

俺はチョッパーと2人でフランキーの工房に来ていた。
浮かない表情の俺らを見て、フランキーはこっちに来てくれた。

「あぁ、さっきブルックと一緒の時に来てたぜ」

「・・お前らにも聞いてきた?」

何かとは聞かねぇウソップ。
あらかた、ウソップ達の所にもは行ったのだろう。

「俺さ・・覚悟足んねぇんだ」

何を言われたかわからねぇがウソップは、落ち込んでいた。
隣にいるチョッパーも同じ表情だ。

「何言われたんだ?」

「ルフィと同じ事だ。
俺の夢は勇敢なる海の戦士さ・・
俺は、メリーと別れた時もルフィが1人戦っていると知った時も同じ事を思ったんだ。

強くなろうって・・
守られるだけじゃダメだ、逃げるだけじゃダメだ。
俺自身が強くならねぇと守りたい物を守られねぇってな・・」

「おれもだ!
おれも何でも治せる医者になりてーぇ!
だけど、手出しも出来なかった」

そこをに言われたかと思った。
だけど様子がちょっと違う。

「の覚悟の前じゃ、俺の覚悟なんてちっぽけだ」

ウソップの言葉に頷くチョッパー。

「そう言われたら私の夢こそちっぽけですよ、オホホホホ」

どこからともなく現れたブルック。

「私の夢はラブーンに会う事。
みなさんの夢に比べるとちっぽけ過ぎますね」

「俺もだ。
この船がグランドラインの果てに辿り着くのを見届ける事だ」

だが、その夢に新たな夢が加わった。
ブルックも同じだろう。

「俺は、ルフィが辿り着く先を見てぇと思っている。
なに、どうなるかわからねぇ旅だ。
だが、ルフィが辿り着く先をこの仲間達と一緒に俺は見たい」

その思いはウソップ達の中でもあったらしい。
と話して何かを感じたのかはウソップにしかわからない事だが、夢は変わらない。


何のためにが質問したかは定かではない。
だが、お互い無意味じゃなかった。

ウソップは、意識を改めた様だがチョッパーの様子は違った。
思い悩むような複雑な表情をしていた事に俺はちゃんと相談に乗ってやれなかった。




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