第4章 【R18】カンダウリズム(トド松)
「トド松くん…いつからいたの…?」
「ちょっと前からいたよ、すごく真剣に書いてたから邪魔しちゃ悪いと思って終わるの待ってたんだ」
僕はそう言って笑顔を浮かべた。
夢花ちゃんはそうなんだ…と少し申し訳なさそうな顔をする。
「気付いてればもっと早く終わらせたのに」
その時、僕は襖の方からの視線に気付いた。
誰かが僕たちを見ている。
兄さん達のうちの、誰かが…。
「ねぇ、夢花ちゃん」
僕は夢花に向かって手招きをする。
夢花ちゃんは「なぁに?」と僕に近付いた。
その隙をついて、僕は夢花ちゃんの唇を奪った。
覗いている奴はこれを見てどんな顔をしてるんだろう。
もっと見ればいい、兄さん達が夢花ちゃんのこと好きなことくらい気付いてる。
でも僕は負けない、夢花ちゃんは僕のものだってことそこにいるアイツに見せつけてやるんだ。