第4章 【R18】カンダウリズム(トド松)
わがままだってわかってる。
自分勝手なことくらい、自分が一番良く知ってる。
でも僕は末っ子だから、このくらいのわがまま言ったっていいでしょう?
なんて思いながら真剣な顔をしてペンを走らせる夢花ちゃんの横顔を見つめる。
この部屋には机がないのでをクリップボードを下敷きにして書いていた。
少しして、これまで順調に進んでいた夢花ちゃんの手が止まった。
どうやら書き終わったらしい。
「お疲れ様」
僕はそれを見計らって夢花ちゃんに声をかける。
夢花ちゃんは驚いた様子で振り返った。