第6章 【R18】オルファクトフィリア(十四松)
「(まあいいか…)うん、一緒に行こ!」
十四松くんの誘いに私は頷いた。
「ワーイ!夢花ちゃん大好きっす!」
「わわっ…」
急に勢いよく抱き付かれて少しよろめく。
危なかった、もう少しで転ぶとこだった。
それに…。
「じゅ、十四松くん…あんまり強くされるとちょっと苦しいかな…」
「えへへ〜 ハグすると夢花ちゃんの匂いが強くなるから好き〜」
……聞いてないし。
いや、でもこれはホントに苦しい。主に首辺りが…。
あ、ヤバ…窒素しそ…。
「……ノンノン十四まぁ〜つ?
気安くレディに触れてはいけなぁい?
もっと優しく丁寧に扱うようにするんだ、出ないと夢花の命が危なぁ〜い」
私の異変に気付いたのか、カラ松くんがさりげなく助け船を出してくれた。
「あ…うっかり…ごめんね夢花ちゃん!」
十四松くんも今度は聞こえたのか、素直に私から離れてくれた。
ありがとうカラ松くん…危うく死ぬとこだったよ…。