第4章 【R18】カンダウリズム(トド松)
「就活と言えば、夢花の方はどうなったんだ?」
ハートの強いカラ松くんはチョロ松くんのツッコミをひきずることなく私に話題を持ちかけてくる。
「私は…一応ハロワに行ってきたんだけど、高校中退して中卒扱いだから中々出来る仕事の範囲が狭くて…」
ジュースをちびちび飲みながら答える。
「そうか、でも仕方ないことだからな…無理はするなよ」
「はぁ…夢花ちゃんはちゃんと働く気があるなんて偉いね
それに比べてコイツは…」
チョロ松くんはおそ松くんが寝ている方を睨み付ける。
小さい頃から一緒にいた彼らは無意識にお互いを気にするような節があった。
「遊んでばっかでフラフラしやがって、クズが」
だから口ではこんな風に言ってるけど、本当は相棒であるおそ松くんを一番心配しているんだ。
2人を見てると兄弟っていいな…家族って素敵だなって思えて温かい気持ちになれる。
でもそれと同時に寂しい気持ちにもなった。