第2章 【R18】エメトフィリア(一松)
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「ふぅー…」
夜、居間に布団を敷き私は深い息を吐く。
夕飯を作ったのは良いものの、クソ不味いと言われ残されてしまった…。
ミユが言っていた言葉は本当かもしれない…。
自分の料理下手に嫌気がさす。
だけど料理は好きだし、明日はもう少し頑張ろうと心に誓ったところで寝ることにした。
男6人の中で一緒に寝るのは流石に
キツいだろうからと居間で布団を敷いて寝ることを
お薦めしてくれたチョロ松くんには感謝している。
布団に潜り、眠気がくるのを待つ。
慣れない布団と枕だからか寝ようと思ってもなかなか寝付けないでいた。
こういう時、どこでも眠れる人が羨ましく思う。
ふと、階段を降りる足音が聞こえてきた。
誰かトイレにでも起きたのかな…と私は何となく襖の方に寝返りを打つ。
すると急に襖が開いて誰かが中に入ってきた。