第2章 【R18】エメトフィリア(一松)
一応フォローくらいはしておこうと私は一松くんに声をかける。
「一松くん、カラ松くんにも発言する権利くらいは…」
「…ないね」
「あっ、そうなんだ…」
しかし意味はなかった。
おそ松くんへのトド松くんの態度と良い、なんだか弟の兄に対する対応が冷たいような気がする。
「てかさ、お腹空いたんだけど…」
そう言ってトド松くんが自分のお腹を擦る。
「俺もー!夢花の飯食いたい!
なぁ、作ってよ!」
流れるように、おそ松くんに料理を頼まれる。
いきなりなので少し戸惑ったが、料理は好きな方なので私は胸を張って言った。
「も、もちろん!
腕によりをかけて作るよ!」
「おおー!マジすか!僕ね、夢花ちゃんの料理食べんのはじめて!!」
楽しそうな声で十四松くんは言う。
「ふふっ、みんなはじめてだよ十四松兄さん
楽しみだね」
トド松くんもわくわくしている様子で十四松くんに言った。
ああ…2人とも可愛いなぁ…。
「期待に添えられるよう頑張るね!
だから、十四松くん…」
十四松くんの方にチラリと目を向ける。
「んー?」
十四松くんは不思議そうに首を傾げた。
「動けないから、そろそろ離してくれると嬉しいな」
「…あい!」