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月に泣く~BLEACH~

第2章 ~壱~MEET


「あ...兄貴...」

「なんだよっ!!!何で急に―――」

その瞬間、叫んでいた男の体が裂け、同じように転がった
他の男達は恐怖に怯え、そこから逃げ出す


ギャアアアアアアアア

最初の男が死んだ時に聞こえた、聞いたコトもないようなつんざく声がまた響き、少女は痛みを感じ耳を塞いだ

そして気付くと...
自分を襲った男達は皆、血に染まっていた

「っ―――――――!!!?」

少女はその光景についていけなかった
カタカタと震える体からまだ危険が迫っているコトだけは分かった

そして後ずさろうとした時、また先程の割れるような悲鳴が聞こえ顔を歪ませる


ホウ...ヤハリワカルノカ...

「!?」

はっきりと聞こえた声、少女は顔をあげる
するとそこには、異形ともいえる怪物が自分を見おろしていた


鋭く尖った爪
堅そうな肉体
大きく穴の開いた胸

昆虫とも爬虫類とも言えない化物が確かに目の前にいる
少女は先程とは考えられないほどの恐怖に襲われた


スガタモミエルカ...スコシハハラノタシニナリソウダ


化け物が巨大な口を開く
少女は恐怖から動くことが出来ず、化け物を見上げていた

もう食べられる、そう思い覚悟を決めた瞬間、

「破道の四 白雷」

白い閃光が化け物を貫き、断末魔を上げ、消滅した


(な.........に.......?)


閃光が飛んできた方向を見やると、そこには黒い装束に身を包んだ男が立っていた

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