第2章 紅白の日常。
着物の襟へと入り込んでくる骨張った手も、唇も舌も全てから伝わってくる熱が心地良い。
「っいい加減に、しろっ!!」
右手の拳で裏拳を食らわせるとちゃちゃっと乱れた衣服を正す。
「っつぅー…、オメェいきなり裏拳はねぇだろうよ…」
ふらつきながらそう言う銀を睨めつけた。
「あのね、ご飯作ってる時は手ェ出さないでって前に
言ったでしょう!
私はこの後もやること詰まってんだからね?」
「はーいはい、悪ゥございましたよ。
続きは今夜、な?」
妖しい笑みと共にそう囁かれると、顔中に熱が広がるのが自分で分かった。
…悔しいけど、こいつには敵わない。