第8章 8章「仲間」
劉禅「ファイヤーランプ<炎の右手>」
冷徹「アイスロード<崩壊された道>」
健太「サンドゥ レニー <雷の雨>」
優平「ストロング ウィンドウ<未知の嵐>」
嘘「ブラック ジョーカー<隠された嘘>」
光代「ホワイト ウィック<真実の扉>」
一匹。また一匹。
どんどん効率よく倒していく…
行ける…そう思っていた…
ドン!
またあの時と同じような鈍い音が滲む…
「なっ…」
最悪な展開だ…
時間が遅すぎたわけじゃない…
鱗が一気に影分身のような
術を使い増えれば
遂にあの世との扉を
こじ開けてしまったのだ…
冷徹「なんだと…」
健太「わっ…」
「クソ!」
俺は急いで斬り込みに行った
負けるってわかっていた…
勝てないってわかっていた…
でも守らなきゃ…
戦わないと…勝てない!
「うおりゃー!」
ドン!
クッ…まただあの鈍い音が
なると思えば後ろを向く…
「なっ!」
俺の後ろに攻撃を仕掛けてきようと
した鱗の攻撃を受け俺を
身を挺して庇った…優平さんだった
「なつ!優平さん!優平さん!」
冷徹:っ。だからいったんだ
俺のせいだ…俺のせいで
優平:俺のことは気にするな
そんなことより君は
守らなければいけないものが
あるんだろ…
だったら早く行かなくちゃ…
なんでなんで…言ったじゃん…
必ずみんなで帰るって…
優平「ははは。俺たちで決めたのに
ごめんな俺。約束守れなくて…」
「優平さん!」
優平「っ…本当俺は最後まで
何もできなかった…」
「最後なんかじゃない!
俺が必ず助けるから!今…」
優平「いや…もう無理だ…」ドタ
「優平さん!」
優平「ありがとう…みんな…
今まで一緒に戦ってくれて
これで俺も漸く成仏できるよ…」
俺は涙を拭い
前を向いて走った…
必ず必ず守るこの国をこの世界を
勇太は俺が守るんだ!