第4章 4章「呼吸」
閻魔:おい!出てこい!誰じゃ!
??:ウガー
閻魔:なっ…こいつは…鱗….
鱗:ウガー
「鱗?」
閻魔:あぁ…基本さっきも言ったように
あの世とこの世を行ききするのとは不可能
じゃ…じゃが…まれにいるんじゃ…
無理矢理天国や地獄から凄い
怨の力で脱出しようとする無法者が
だが基本的に出ることはできない
だがそのあまりにも強すぎる念と力で
こんな化け物を生み出してしまう恐ろしい
奴がごく稀にいるんじゃよ…
「…で。それがどうしたんだよ」
閻魔:見ればわかるじゃろそういう奴は
自分で自分を制御できなくなり
暴走しこの世あの世判別なく壊しに
来るんだ…そしてそれを守るのが
ワシなのじゃが…
「だ、だったらさっさと彼奴
倒せよ!」
閻魔:困ったな…
「ナッ!」
鱗:ウガー
閻魔:捕まってしもうた…
「閻魔!!!」
閻魔:仕方ない…ここでならもう…)
閻魔:おい!劉禅!こいと戦え!
今この場でこの世をあの世を
こいつを倒せる可能性がある奴は
お前しかいない!
「は?何言ってんだこいつ
俺にそんなことできるわけないだろ!」
閻魔:できる今のお前さんなら…
全身の血と呼吸を感じろ
「血と?呼吸?
閻魔:感じろ 自分の周りの呼吸を…
「自然の呼吸…」
ボッ!
閻魔:よし!
「な、なんだ!これ!
急に俺の腕から炎が…」
閻魔:説明してる暇はない
さっさとその炎を此奴に
当てるんじゃ!
「わ、わかった!閻魔!」
鱗:ウガー
「啖え!鱗!」
「火に呑まれろ!
ファイヤーナイト!」
鱗:ザツ…)
「ふっ…火傷するぜ…」
「あ…もうしてたか…」