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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第8章 正反対*



予選も終わり。全出場校が決まった…私達海常もインターハイに向けて毎日厳し練習に励んでいた。

「神白ー!!ちょっとこっち来てくれ!」

「はい!テーピングですよね?森山先輩の終わったら行きます!」

「神白も大変だな、今マネージャー二人しかいないし、お前ずっと動きぱなしだろ?あんまり無理すんなよ」


森山先輩に言われて気づいたけど、ここの所まったくもって休んでる暇がない、練習中はアイシングやドリンク作り、審判、部員のテーピング、洗濯、休みの日は二軍の練習試合に行ったり他校の試合のビデオチェック、やる事は山積みだった。

「全然大丈夫ですよ!部員の皆には、試合に集中してほしいんで、私の事は気にしないで下さい…はい!テーピング終わりました!じゃあ次行ってきます!」

この日も止まる事なく動き続けていた、どこにそんな体力があるのか自分でも不思議になる。


毎日この繰り返しであっという間に一日が終わりまた始まる。



あー今日も雨か…梅雨ってジメジメしててあんまり好きじゃない、日課のロードワークを終えて制服に着替え。リビングに行くと二つ上の兄が朝ごはんを食べていた。


「おっ!今日は早いな。」

「雨降ってたから早めに切り上げたの」

「お前も毎日飽きずに走ってるよな〜!そーいや…幸男は元気か?」

「うん。元気だけど?連絡取ってないの?」

「最近はな!俺も色々忙しいし、アイツも今大変な時期だろ?」

「そうだね…笠松先輩、キャプテンだからね。」

「なんかお前が笠松先輩とか、ちょっと気持ち悪いな…昔は、幸男くんって言ってたのに」

「あの時まだ小学校低学年だよ?笠松先輩って言うほうがおかしいよ!それにお兄ちゃんが幸男って呼んでたから真似してただけ!でももう私の先輩だから。」


確かに小さい頃は幸男くんって言ってたし、笠松先輩も私の事を桜って呼んでた、でもそれは昔の話…今は海常のキャプテンで私の尊敬する人だから。


「桜!幸男によろしく言っておけ!お前も頑張れよ。」

「うん。ありがと…」

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