第7章 信用と信頼*
今日はインターハイ都予選Aブロック決勝の日。
私は黄瀬君と笠松先輩、三人で試合を見に行く最中の往路。さっきから黄瀬君は携帯に夢中で何を見てるんだろう?
「何見てんだよ?」
やっぱり笠松先輩も気になっていみたいだ。
「今朝のおは朝の録画ッス、朝占いの。」
そう言えば…
「今日は、蟹座が一位だったね!黄瀬君って占いとか信じるんだ?意外!私はちなみに獅子座で三位だったんだ〜!!」
「俺じゃないッスよ。これの結果良いと緑間っちもいいんスよ。ってか!桜っちこそ占いとか信じるんスね〜!」
「だってーなんか得した気分になるもん!緑間君って人の気持ちわかるな〜!その人前に黄瀬君が言ってたシュート率100%の人でしょ?」
「そうッスよ!でも緑間っちは、ラッキーアイテムとか毎日持ち歩くタイプなんスよ!!もう本当似合わないっスよ〜!」
「わ、私だって持ち歩いてるよ…今日のラッキーアイテム…」
「えっ!?まじッスか!?」
それこそ意外っスよ…占いなんて全く信じなさそうだし。なんか女の子ぽい所もあるんだ。桜っちが恥ずかしそうにしてるの見てるとこっちまで恥ずかしくなってくる、桜っちはギャップが激しいんスよ。だからいちいちビックリさせられる、。ドキドキしちゃったりするんスかね?
「おい!お前ら…俺の事忘れてねぇーだろうな?」
「あっ!笠松先輩いたんスね!おは朝の占いの話に夢中になってて忘れてたッス!」
「あ”ぁ!コラ黄瀬ぇぇーふざけんな!」
「イタい!!すんませーん!」
「もう二人共いい加減にしてください!もう行きますよ!」