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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第9章 episode.9


どんな顔をしたらいいのか分からない。


レイジさんはこちらに近づいてくる。


挨拶くらいは…してもいいよね…?


でも何だか怒ってる?
オーラが怖いような…。


あぁ…!
寝起きだし、だらしない格好とかしてるかもしれないな私…。


「あ、あの…」


「ちょうどいい所にいらっしゃいましたね」


何かを差し出されて視線を落とす。
白い…布?


「?何ですか、これは」


「エプロンです。
今夜は月に一度の晩餐です。
貴女にも、料理を手伝って頂こうかと思うのですが?」


「え…?
晩餐…ですか?」


「……手伝って頂けるのですか、頂けないのですか」


晩餐…?
料理…?
お手伝い…?!


ぱちくりとエプロンとレイジさんの顔を見る。


「…はい!喜んでお手伝いします!」


目の前のエプロンを見ていると、嬉しさがこみ上げてくる。


まさか、レイジさんから何かに誘ってもらえるなんて。


「…っ、なんて顔をしているんですか、貴女。
ニヤニヤとだらしのない…。
手伝って下さるのなら、さっさと準備をしてくださいよ」


「…はい!」
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