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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第8章 episode.8


「んふ。
そのままの意味さ。
レイジがキミを特別に思ってる事くらい、見ていればわかる事だよ?
…いけない。
中のアイスが溶けちゃう前に…
いっただきまぁす…っ」


ライトくんの牙が私の鎖骨付近を傷付けて痛みを伴う。
だけどすぐに冷たい舌が絡め取るように甘い刺激を与えてくる。
抗う事が出来ない甘い痛みが身体を巡る。


「ん…っはぁ。
お〜いし。
このままアイスも…。
ん〜!やっぱり最高のトッピングだよ、マイちゃんの血♪」


興奮したように嬉しそうな声を上げる。
さっき、ライトくんは私の血をほろ苦いと言っていた。
甘い物と、ほろ苦いものが相性がいいのは私にも分かるけど…。


「うっ…はぁ……。
…ライトくん、さっきの…レイジさんが特別にって…勘違いじゃないかな?」


「…ん?
なんで?」


「だって、私最近レイジさんに避けられてるみたいだし、嫌われてるんだと思う」


「えぇっ?
…ククク…アハハハハハ…」


ライトくんは大きな声で笑う。
そ、そんなに笑わなくても…。


「だから、こんな事しても意味ないよ。
もう、帰ろう?」


掴まれてない方の手でライトくんの肩を押す。
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