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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第7章 episode.7


学校での授業の合い間、使い魔からの報告でライトが好き勝手していると。


釘を刺したばかりだと言うのに…。
停学中に反省もせず、相変わらず堕落しています。


彼女も彼女です。
油断しているから再び吸血などされる。
そう忠告しているのに。


まぁもっとも…油断などせずとも、無力な人間はヴァンパイアである私たちに狙われれば逃れる事など出来ませんが…。


私は逆巻家の者として、欲望のまま貪るような事も、時間を持て余し堕落する事もしない。
あの穀潰しは女性に求められれば来るもの拒まずで時折吸血しているようですが…。
カナトは菓子の方が甘くて気に入っているようですし、スバルは引きこもってたまにしか顔を出さない。
アヤトとライト…特にライトは。
彼らの母親に似すぎていて呆れますね。


ただ…あの血の匂い…。
アヤトとライトが吸血した場に居合わせてしまったせいで強く嗅いでしまった。
あの匂いは確かに普通ではない。
私のように理性がなければつい吸ってみたくなるのも無理もないのかもしれない。


様子見も兼ねて彼女とアヤトに買い出しを頼んでみましたが特に逃げようとしたりする事は無かったと…。
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