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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第7章 episode.7


単なる手違い?
いや、そんな事があるはずがない。
父上の事だ、ただ面白がっているだけかもしれない。
もし父上から試されているのだとしたら、それはそれでそのまま乗るのも癪ですし。
少々調べてみる必要が有りそうですね。
この不可解な事態は、他の兄弟達や彼女達にはとりあえず伏せていた方が良いでしょう。



「ライト、何をしているのです」


兄弟を紹介しようと彼女を呼びに来たらこの有様。
…くっ。
また、この匂い…。
理性の鍵をこじ開けようとしてくる。

この血に誘われるライトに強く文句も言えません。

座り込む彼女は潤んだ瞳でこちらをみている。
助けてくれと言う意味なのか、はたまた誘っているのか…?
手は貸せません。
今不用意に近付くと、一気に理性を壊されそうです。
腹立たしい。



女性はその脳の造りから、コミュニケーション能力が優れていると聞いた事がありますが…。
本当かもしれませんね。
いつも無愛想な自治会長の女性と彼女はすぐに打ち解けたようだ。


他人からものを貰うなど…少し気に入りませんが、たまごならパスタに使えるではありませんか。
新鮮なものと言うのはどうやら偽りのない事のようです。
まぁ良しとしましょう。
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