die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】
第1章 episode.1
私は小森マイ、この子はユイ。
暫く家を離れる父から、この逆巻家を頼るように言われ訪ねたところ、さっきの男の子が襲いかかってきて、ユイをかばった私が襲われたそう。
さっきの身体の重さは、貧血だったみたいとの事。
「お姉ちゃん、無事で本当に良かった…。まさか、この家の人がヴァンパイアだなんて」
まだ私はこの子の事をよくわかっていないけれど、私を本当に姉として接してくれている。
「メガネのお兄さんが、お姉ちゃんをこの部屋まで運んでくれて、手当してくれたの。あの子は怖かったけど、お兄さんは優しい人なのかな…?」
ベッドサイドにクランベリージュースが置いてあるのが見える。