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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第4章 episode.4


今日はこの部屋で終わりにしよう。
そう思いながらノックしかけて、何となく気配を感じた。


…誰かいる?


まさか、ライトくんじゃないよね?


「…失礼します」


改めて気持ちを引き締めつつノックする。


ガチャリ…。


そっと扉を開けて部屋の中をぐるりと確認する。


「…なんだ。誰もいないじゃない」


気のせいだったんだろう、誰も居ない部屋だった。


「よし!やっちゃおう」


はたきを手に持ち、鼻歌まじりに進めていく。
パタパタ…。


その時、足元にあったものに足が当たってしまう。


「…わ!痛〜…。
良かった、何ともなってない」


確認すると簡単には動かす事が出来ないような重そうな物。
よく見ると、それは棺桶だった。


「棺桶だぁ。雰囲気があるなぁ」


蓋部分にもはたきをかけてる時だった。
重々しい音がして、身体がビクッとする。


目の前のそれの蓋がゆっくりと開いていく。


「スバルくん?!」


起き上がってきたのはスバルくんだった。


「ご、ごめんなさい、起こしちゃったかな?」


明らかに不機嫌そうなオーラがひしひしと伝わってくる。


「お前な…」

「う、うん」
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