• テキストサイズ

die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第4章 episode.4


「寝てんのにウロチョロすんじゃねーよ。
目覚めちまっただろうが!」


「ごめんね…。掃除してたの。
すぐ、出て行くね」


「はぁ?!
人の事起こして不愉快にさせといて、それだけかよ?!」


「そ、そうだよね、気持ちよく寝てるところを起こされたら嫌だよね…。
次から気をつけるから…」


許して、と顔の前で手をあわせる。


「あーもう、何なんだよ、ったく…」


そう言って蓋を閉めた棺桶に座った。


許して…くれたのかな…?


スバルくんも、部屋に居るの、なんで?
今度は聞いてみよう。


「スバルくん、今日、学校は…?」


「あぁ?!」


何でそんな事答えなきゃいけないのかと言わんばかりの目線を向けてくる。


「あ、言いたくなければいいんだ。
学校行ってる時間だからどうしたのかなって思っただけで…
さっきカナトくんも居たんだけど…」


何だか焦っちゃう。
スバルくんちょっと暴力的みたいだから怖いな…。


「は?あいつの事は知らねぇ。
俺は…忘れ物を取りに帰ったんだよ」


スバルくん、オーラは怖いんだけど、目線は下を向いたまま、素直に答えてくれてなんだかすごく嬉しくなる。
/ 316ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp