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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第4章 episode.4


「おい、チチアリこっちこっち。
面白いもん見せてやる」


アヤトくんに言われて来たのはライトくんの部屋の前だった。


「アヤトくん、何したの?」


「へへっ、見てれば分かるって」


ユイも一緒に呼ばれて三人で部屋を覗く。


「ねぇ、ライトくんまだ寝てるんでしょう?
大丈夫なの?」


「しっ!静かにしろ。
…お、起きたぞ」


「う、うわぁぁ!」


部屋の中からライトくんの悲鳴が聞こえた。


「もう!誰なの!?
こんな事するのはアヤトくん!?
出てきなよ!」


「はははは!お前の慌てぶり、ははは!
笑わせて貰ったぜ。
チチアリが選んだ魚はどうだったよ?」


部屋の中に入るとさっきまでライトくんが寝ていたベッドの上にさっき買ってきたサバが横たわっていた。


「ボクが生魚嫌いなの知ってて酷いよ、アヤトくん。
それに、二人も共犯なの?!
マイちゃんが選んだってどう言う事?」


「いや!私達はアヤトくんに呼ばれただけで…」


その後サバはすぐ冷蔵庫に戻したけれど、シーツに匂いがついたからどうしてくれるのかと大騒ぎになったのだった。
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