die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】
第3章 episode.3
胸元に指をはわせて、襟首を下げる。
だめ…。
力が…。
私の太ももの内側にライトくんの片膝が置かれてますます動けなくなる。
「白くて柔らかい肌だね。
ここにボクの跡を付けちゃうよ」
もう抵抗する力は残ってなく、ライトくんにされるがまま、牙を差し込み舌をはわせる度、身体は力が入らなくて熱を帯びてくる。
「ふふっ♪
君は、ここが好きみたいだね〜。
勉強になるなぁ〜。
こっちはどうかな?」
甘くしびれて、そのまま溺れてしまいたくなる感覚を感じながら、何とか声を出そうとする。
「…はぁ…ライトくん…ライトくんたちは…」
「…ん?」
私の肌に口をつけたままだけど、話は聞いてくれているみたい。
「…兄弟だって、言ってたよね?」
「ん〜?それが何〜?」
言いながら時々傷口を舐められる。
「…うっ……、うん…今時、6人兄弟なんて、珍しいな…って、思って…」
「なぁに?そんな事?」
顔をあげて上から顔を覗きこんでくる。
「母親が違うんだよ。
シュウとレイジ、僕たち三つ子と、スバルくんで別の母親なの」
「そう…なんだ」