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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第21章 episode.21


「…やっぱり呆れましたよね?すみません」


恥ずかしいのか少し自嘲気味に笑い、その両手で顔を覆っている。


「やれやれ…貴女と言うひとは…。
謝る事などないでしょう。
いいですか?
まず、今回の事は叔父上が仕掛けて来た事。
私達がどうであったとしても、関係ない事ですよ。
ですので、不必要にご自分を責める事はありません。
それから…貴女は毎晩、その血を私に捧げていますよねぇ?
それは、充分に私を満たしているのですが…」


そこまで言って瞳を覗き込んだ。


「それでも貴女は落ち込むなどと言うのなら、今夜もその血をたっぷりと頂きますが?」


ふふ。


貴女はそうやって、恥ずかしそうに顔を赤くし目を泳がせるのですね。


その手を取って、身体を引き寄せる。


………ん?


これは…。


一旦抱き寄せた肩を離すと、手のひらで彼女の額に触れた。


「貴女……熱があるのではないですか?」


「えっ?そうですか?
…言われてみれば、ちょっと頭がボーっとするような…」


「何ですか、頼りない。
自己管理も出来ないのですか」
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