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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第2章 episode.2


「…あの!」


ユイが立ち上がり震えてる。


「昨日も…今日も血…って、貴方たちがヴァンパイアだなんて聞いてませんでした。
…お姉ちゃん、やっぱりうちに帰ろう?
お父さんが戻ってくるまで二人で協力して暮らせば…」


ユイがこちらに来ようとするとアヤトくんに捕まる。


「…オイ。
逃げようとしてみろ。
…殺してやるからよ」


「イヤ!離して!」


「暴れてんじゃねーよ!チチナシ!」


「ユイに乱暴しないで!」


怯えてるユイを守らなきゃ。


「なんだ?
またそうやって俺に吸われに来たのか?
ククッ」


私だって吸われたい訳じゃない。


「…ふぅ〜ん…」


「…な、何ですかそんなに見て…」


「こいつはチチナシだけど、お前はチチナシじゃねぇんだな」


「へっ??」


こんな時に思ってもみない事を言われて思わず、胸元を腕で隠す。
後ずさるとそこにはライトくんがいてこれ以上動けない。


どうしよう!
また、吸われちゃうの?
息を飲んでぎゅっと目を閉じた。
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