die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】
第2章 episode.2
「アヤト、ライト。
いい加減になさい。
リビングでふざけるのは辞めて下さい」
「ごちそうがあるからって、ちゃんとマナーも守れないなんて、ダメなふたりですね…。
ね、テディ?」
「うるせー、カナトお前まで一緒に言ってんじゃねぇぞ」
「…ま、これからなが〜いお付き合いになるんだから、二人の言うことも分からなくもないかな♪」
「…俺はもう戻る。面倒くさい…」
「貴重な睡眠時間これ以上無駄にされてたまるかよ」
皆それぞれ好きなこと言いながら解散していく。
良かった…助かった…。
これから毎日こんな感じでスリルと隣り合わせなんだろうか…。
ユイはここから逃げたがっている。
私だってのがれる事が出来るのならそうしたいけれど、彼らの様子を見ていると下手に逃げても捕まるだけだろう。
殺す…って言うのも只の脅しだけとは思えない。
「ユイ、大丈夫だよ。私がいるから」
ユイを抱きしめながら今は大人しく過ごしながら、あるのか分からない逃げる方法も探そうと決めた。