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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第19章 episode.19


「しかし、そうですね…。
貴女の父上が駄目なら…もしかして」


「?何ですか?」


「いえ、何でも。
それを食べたら、貴女は先にお風呂に入って下さい」


「えっ。
いえ、レイジさんが先に…」


「私はまだやることがあるので…。
先に入って頂けると助かります」


「…分かりました」


こうして魔界での一日が終わろうとしていた。


持って来た着替えを持って、先にお風呂に入らせて貰う。


さすがお城だけあって、部屋にバスルームが付いていた。


こんな所に居ることに不思議な気分でお湯に浸かると、ホッと一息つけた。


「お先に失礼しました…」


バスルームから部屋に戻る。


レイジさんは今日図書館で借りて来た本を読んでいたようだった。


「あぁ…出ましたか。
では…私も入って来ます。
ここでは何もないかと思いますが、何かあったらすぐに報告して下さいね」


そう言い残して扉が閉まる。


ソファに座ると、私も借りて来た図鑑を見てみようと手を伸ばした。


魔界の植物図鑑。


見たことのない花や、樹木が沢山載っていた。


毒々しい色や不思議な形をしたものが多いな…。
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