die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】
第2章 episode.2
「揃いましたね。
ではまず…兄弟の紹介をします」
レイジさんが逆巻家の6人を紹介してくれた。
横になったままだったりぬいぐるみに話しかけてたり、個性的な人達で、すぐに名前を覚えられそうだ。
私達も名前を紹介する。
「小森マイとユイです。
これからお世話になります。
よろしくお願いします」
「ユイさんは私達と一緒に学校へ、マイさんにはその間家の中の事をしてもらいます」
レイジさんが付け加えてくれる。
「んふ♪ところでさ、どうして二人はうちへ来る事になったの?」
「父がしばらく家を空ける事になって、その間こちらにお世話になるようにと聞いています」
私が知っている限りの理由を言うと、ライトくんが嬉しそうに笑う。
「それじゃあさ、そのしばらくって間、美味し〜血が毎日吸い放題って事だね♪」
私の手を取ると指に唇を寄せてくる。
反射的に手を引っ込めようとした瞬間、すぐにアヤトくんが口を開く。
「チッ、ざけんなライト!
この二人は俺様が見つけたモンだ、俺様のモノに手出すんじゃねぇよ!」