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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第18章 episode.18


「?!
そんな事が…出来るんですか…?」


「それが貴女の結論…。
本意なのですね?」


まっすぐに問われて、私は迷いなく頷いた。


「はい」


「…でしたら…何とかする方法を探すしかないでしょう」


「本当に…そんな事が可能なんですか…?」


「…おや、私のことを信用できないのですか?
先程は、疑う事もせず私の薬を飲んだと言うのに?」


「…ふふっ…。
そうですね…」


相変わらずな言い方に少し笑ってしまう。


「まぁ…私も現時点では方法を知っている訳ではありません。
しかし、調べてみる価値はあると思いますよ。
貴女にも協力して頂く事になると思いますが」


「それは、勿論。
そうさせて下さい…」


「では…そう決まったからには、今日は安心して眠るように。
これは、命令ですよ」


厳しいトーンで言っているけれど、何て優しい命令なのだろう。


「ふふふ…。
ハイ…!」


「やっと、笑顔になりましたね…」


「あ…」


そっと指で頰に触れられて軽く唇が触れた。


心臓が大きく音を鳴らす。


「傷の手当てを…もう一度しても?」


私がコクリと頷くと、再び頰にキスを落としてから、喉元に舌が触れた。
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