• テキストサイズ

die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第2章 episode.2


「っ!!」

鈍い痛みにぎゅっと目を閉じる。


温かいものが流れ出てくる感覚がして、それを舌で舐められる。


「ジュル…ん?変わった味…。
でも、思った通り、すご〜くおいし〜い。
今まで味わった事のない味…。
ねぇもっと、ちょうだいよ」


首筋に牙と舌が触れると、ゾクゾクとして身体が痺れてくる。


「……っ!」


「…なぁに?
もしかして、気持ちいいの我慢してるのかな?
そんなに震えて…。
もっと抵抗してくれなきゃ、楽しくないじゃないか」


彼が再び首筋に顔を寄せると、今度は強く吸われる。


「んくっ…んくっ…」


「あ…やめ…」


何…!この感覚は…!


身体中が麻痺したように気持ちよくなってくる。


彼の言った通りになるなんて、悔しい。
そう思うのに、抗えない程の感覚。


「…っはぁ。
ああ、…どんどん濃くなってくるよ……んふっ♪
……今度は、違うところからいただこうかな〜」


「も、もうやめ…」
/ 316ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp