• テキストサイズ

die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第13章 episode.13


膝に頬杖をついて見つめる。


綺麗な肌だな…。
吸い込まれそう。


前髪がかかってるけど、くすぐったくないのかな。


ふふっ。
それに、やっぱりちょっと可愛い。


今はこんなに無防備に眠って居るけれど、少し前までリビングでアヤトくんを叱ってた事を思い出して小さく笑ってしまう。


「…ん…」


あ…!
起こしちゃった…かな?


「…ん?
何故、貴女がここに…?」


まだぼんやりとした目で私を見てる。


「すみません、起こしてしまって…。
部屋のドアが開いていたので…」


「ドアが…?
あぁ…アヤトが、きちんと閉めて行かなかったのですね…」


その言葉で、アヤトくんを部屋に呼んで諭していたんだと察する。


レイジさんは少し椅子に深く座り直すと、私に向き直った。


「…それで?
貴女は何を笑っていたのです?」


「…あ、いえ、何でもないんです!」


寝顔を可愛いと思ってましたなんてとても言える訳ないよ…。


「怪しいですね…。
言わないと…こうしますよ?」


「きゃ…っ」


腕を掴まれて、引き寄せられたかと思うと、膝の上に座らされた。


「…何を慌てているんです?ふふ」
/ 316ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp