die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】
第13章 episode.13
「うっせーよ!
ほっとけってんだ」
「ふふふふ…。
アヤトは、今日のテストが全く出来なかったので、後日放課後に補習が決まったんですよ。
ね?テディ?」
「何ですって!?
それは本当ですか、アヤト」
「…チッ!
レイジに告げ口してんじゃねぇよ…。
カナト覚えてろよ…」
「…へっ。
ダッセ…くくく…」
「ああ?!
何だスバルてめぇは関係ねぇだろ」
「あ?!
何だよ、ダセーからダセーって言っただけだろうが?」
「あ〜、ちょっと!
二人共ここで暴れないでよね。
折角のマイちゃんのプリンが台無しになったらどうするの〜」
「おいライト…。
元はと言えばお前が余計な事言わなきゃこうならなかったよな…?」
「ちょ、ちょっと…!
ボクに当たるなんて見当違いだよ!
ねぇ助けて?ビッチちゃん」
なんだか、いつも通りの光景に、私もいつの間にか自然と笑顔になれていた。
「ふふふ…」
お茶を淹れてこようと再びキッチンに向かおうとすると、皆と少し離れたソファにシュウさんが横になっていた。
「はぁ〜…。
折角ちょっと静かだと思ってたのに…結局今日も一段とうるさくなった…」