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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第12章 episode.12


忙しそうにしているレイジさんをぼうっと見つめてる。


ずっと集中して何か液体の調合をしているみたい。
時々何か書き留めて…。


何をしているのか私にはわからないけれど、そんな彼の事をこうしてぼうっと見ているのは何だか心が落ち着いた。


先に寝ていて良いと言われ、ベッドに横にならせてもらっている。


手首のブレスレットを触っていたら、ひと段落したのかベッドの方に来て縁に座った。


「まだ起きているのですか」


「はい。
…レイジさんはまだ寝ないんですか?」


少し身体を起こすと、寝ているように促される。


「私ももうすぐ終わりますから、先に寝ていなさい。
今日はあんなにはしゃいでいたのだから、疲れているでしょう」


「ふふ…分かりました」


私の手元に視線を向けながら、髪を撫でてくれる。


「…その石は、アクアマリンだそうですよ」


「え?この薔薇、アクアマリンなんですか?」


「はい。
支払いをする時に店員の方が言っていたので、先程調べてみました。
"幸せや喜びの象徴"、
"壁や暗闇に迷った時、新たな希望の光をもたらす"、
とありましたよ」
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