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die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第11章 episode.11


「…だから!
ライトがふざけて言っている事で、貴女が気にする必要はありません!
私の言う事が聞けないのですか」


「いえ、そんな事ないです。
すみません。
もう気にしません」


「ならよろしい…」


ライト…!
この私をからかって喜んでいるとは腹立たしい…!



それから先に部屋に戻り、少し経ってから彼女が訪ねて来た。




「どうしたのですか?」


部屋に彼女を通し、椅子に掛けさせる。


「あの、今日の事なんですけど、庭園で人影を見たんです」


「人影?
何者か侵入者ですか?」


「いえ、あの…。
笑わないで下さいね」


「何ですか、まどろっこしい。
早く言いなさい」


「女の人の幽霊…だったかもしれないです」


「…は?幽霊?」


「黒い影が動いて、ドレスを着ているように見えたんですけど、声を掛けたら消えてしまって…」


影…ですか。


「あ、ごめんなさい。
大した話じゃなかったですよね」


「いえ、そんな事はありません。
他に気になる事は?」
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