• テキストサイズ

die Phasen des Mondes【ディアラヴァ】

第11章 episode.11


ティータイムの後、それぞれ部屋に戻っていく。


私が立ち上がると彼女から呼び止められた。


「レイジさん、これから部屋に戻りますか?」


「えぇ。
どうかなさいましたか?」


「ちょっとお話ししたい事があるんですけど、行っても大丈夫ですか?」


「話…?」


「はい。
用件はその時に…」


「ちょっとちょっと〜!
ふたりとも、な〜にヒソヒソしてんの?」


「そうだぞ、こそこそしちゃってよ。
最近、お前達距離近くねーか?」


「…なっ!」


アヤトとライト…!


彼女の顔を見るとみるみる頬が赤くなっていく。


「アヤトくん、分かるでしょ?
んふ。
そう言う事なんだよ、このふ・た・り」


「…何だよ。
そう言う事って。
シチサンメガネの奴、耳も悪くなっちまったのか?」


「ぷっ…!あはは!」


「アヤト!
その妙な呼び方はよして下さいと何度も言っているでしょう!」


「へーへー。
事実を言ったまでじゃねぇか。
行くぞ、チチナシ!」


「あ!ちょっとアヤトくん!
私まだパイ食べかけ…!」


バタバタとふたりがリビングを出て行く。


「…で?
本当にふたり、そう言う事なんでしょ?」


「変な言い方はやめて下さい」
/ 316ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp