第1章 阿吽と私
及川「なぁに、それ」
休憩中。
私が名簿を見ていれば後ろからのぞき見をする徹を確認して、1年の名簿。と返せば今年も多いね〜…と呆れる声がした。
『ライバル増えるのは辛いか』
及川「凡人には辛い」
『努力しての結晶だもんね』
及川「褒めて褒めて」
なんて頭を差し出すので軽くたたくように手を乗せていれば、思いっきりハジメちゃんからケツに蹴りを入れられて転げる徹。
私は笑って見ていれば
?「相変わらず仲良しだな」
と笑う声がして、隣に立つ茶髪の頭の長身にデショ。と返した。
花巻貴広。同じ学年で松川とセットのイメージがあるが、徹たちとも仲がいい。
『…そういや!!花巻!!!!聞いた?新しく出たCD』
花巻「おおお!!!!!聞いた!!!!!」
そして私とはCD仲間である。
目を輝かせる花巻に私も興奮して、後ろで騒いでるバカ2人を無視して、あれやこれやと話し込んでいれば、のしっと私の頭上に重みを感じで、楽しそうだから仲間入れて。と松川の声がした。
『松川わかんないじゃんか〜』
松川「知ってる知ってる」
花巻「お前の知ってるは絶対知らないから信用できねー!」
松川「いいじゃないの、ほらほら最近のはやりの曲は?」
なんて私の頭の上に肘を乗せて話す松川に私は気にせず花巻との会話の輪に入れていれば、溝口さんが大声でソコォ!休憩終わったから早くしろ!!!と声を上げたので慌てて元の仕事に戻った。
花巻「また帰りな!」
松川「ねえ、BU〇P OF ホニャララってジャ〇ーズ?」
花巻「ちげえーよ!なんでそうなんだよ!!」