第4章 合宿
花巻「あ"ー疲れだー」
松川「昼の後のあれは辛すぎるべ…」
岩泉「おいクソ川あっちいから寄っかかるな」
及川「及川さん疲れた…もう無理…」
16時。
疲れのピークの頃、四人の叫び声が聞こえてくる。
私と1年は大量のおにぎりをおぼんに乗せ体育館まで向かっていたところだ。
金田一と国見が疲れて倒れているのが見える。
『ごめんね、疲れてるのに』
1年「いえ、先輩達や金田一達に比べたら…」
『来年はあれだからね、頑張れよー』
1年「はい!」
1年の多くはレギュラー、2、3年とは全く違うメニューが構成されていた。
そのため、私の手伝いをしやすいようになっている。
それはありがたいが申し訳なかったりもする訳で。
『間食の時間だぞー!!!!!』
体育館を開けて中に入ると目をキラキラさせて飛び付いてくる猛獣に、私と1年は驚く。
学年別に分けておにぎりを置いておく。
私は飲み物を渡していった。
『国見?大丈夫?』
金田一に渡した後、国見に渡そうとするが全く動く気配がなく、死んでいるのか…?と思ったが金田一が頭を叩きグッと顔だけがこちらを向く。
国見「聖さん」
『?』
国見「疲れたんで寝ます」
金田一「おい国見!!食わねえと死ぬって!!!」
『次はレシーブ練だからね、国見。わかる?体力つけないと終わらないよ』
ほら、と飲み物を押し付け金田一が預かっていたおにぎりも一緒に差し出せば、ムッとした顔のまま手が伸びて受け取った。
あざす。と小さな声がして、私は満足げに頑張れよー!と頭を撫でると、金田一がソワソワしてたので一緒にグリグリ撫で回した。
急に静まり返った体育館に不思議に思い、振り返る
及川「俺も俺も!!」
岩泉「おいクソ!走んな!」
松川「やっぱ女子がいるといいな」
花巻「…それな」