第4章 合宿
『…じゃ、また明日ね』
及川「うん、聖ちゃん朝気をつけて来るんだよ」
岩泉「寝坊すんなよ」
『うん、二人共ありがとうね』
現在22時30分。
私はやっと家に着く。
あと30分で門限なのだが、走るついでにとハジメちゃんと徹が送ってくれた。
2人が角を曲がるまで見送って、私は家の鍵を開けて中に入った。
おばあちゃんはもう寝ていて、音を出さぬよう静かに自室へ向かって寝間着を持って風呂に入る。
携帯を持ちながら入ることが多い。
長風呂派には必須アイテム。
頭と体を洗ってから、湯船につかり携帯を見ていれば急に携帯が震え着信がはいる。
『…松川だ』
松川と花巻と私のスリーショットが画面に映りすぐにわかる電話の主。
私は電話に出るため急いで風呂をあがった。
『もしもし、松川?』
松川「お、出た出た」
『出るの遅くでごめん、お風呂入ってて…どうかした?』
松川「忙しい時にわりーな、大したようじゃないんだけど…花巻と話してたら電話しようって話になってさ」
『それだけ!?!?』
頭を拭きながら電話の向こうでハジメちゃんと徹の笑う声が聞こえるのを確認する。
時計を見れば門限の時刻を過ぎていた。
『早く寝ないと起きれないよ?』
花巻「聖ウノやろうぜ」
松川「明日残れよ」
『無理でしょうが…て、あ!国見いないの?』
岩泉「おめーら早く寝るぞ電話してんじゃねえよボケ」
及川「聖ちゃーん俺だよー!聞こえる?」
『聞こえるから静かにしなさい』
明日の朝のことを伝えようとして探してもらうが寝ているらしい。
金田一と国見が寝ている写真が送られてきた。
松川が監督が来たから切るな!と慌てて電話を切る。
私は笑いながらもレギュラー6人のグループLINEが騒がしくなったのを見ておやすみ、とだけ打ち寝に入った。