第4章 合宿
『…何時までやる気だ馬鹿』
時刻は20時45分。
あと15分だぞ、大丈夫かこいつら。
岩泉「聖、明日から食堂22時まで開けといてくれ」
『えー…』
岩泉「大丈夫だろ、みんな自分達ので皿洗えば」
『…徹と花巻は皿洗えないけど』
岩泉「1枚くらい大丈夫だろ」
ボールを片付けながら、ハジメちゃんが承諾してきた話を仕方なく受け取って、明日の夕方までに溝口さんに聞きに行く所になった。
現在この体育館を使っているのは2人だけだが、本来は第1も第2も使われるし、理由はあるからいいんだけど…
金田一「岩泉さん、あと15分もないです!!」
岩泉「走るか」
『コケないでよね』
岩泉「おめーもだよ」
『は?』
何言ってんだこいつ…と思っていれば手を掴まれ、私も走らされることになる。
速い速い速い!!!!!
『まっ、馬鹿じゃないの!?』
岩泉「腹減ってんだろ早く行くぞ」
金田一「聖さん大丈夫っすか!?」
『大丈夫に見える!?』
レシーブ練習には付き合いたくない。
走りながら心に誓った。
及川「あれ、聖ちゃん、金田一に岩ちゃん!」
金田一「及川さん!今から夜ですか?」
岩泉「またテメェオーバーワークしてねえだろうな」
及川「してないしてない、で、聖ちゃん大丈夫?死にそうだけど」
『…つ、疲れた…』
岩泉「お前体力ねえな」
『お、お前らと一緒にすんな馬鹿!』
2分でついた。
早すぎて吐きそうだ、あとお腹痛い。
二人はケロッとしながらご飯をよそいに行く。
ゲンナリしている私を労わってくれるのは徹で、私の背中をさすり、お疲れ様。と笑う。
…このイケメンめ
『…徹は?ご飯』
及川「今からだよー!」
『じゃあ早く行く』
及川「聖ちゃんと行くの」
ね?と笑顔を見せられて、私はグッとその笑顔に押される。
…イケメンはずるい
岩泉「おい早くしろお前ら」
金田一「及川さんどれくらいたべます?」
『あっ、ちょっとハジメちゃん!!!私の量多いから!馬鹿なの!?』
及川「俺いっぱい食べる!岩ちゃんとは違って大きいし!!いで!!!」
今のは自業自得だよ