第4章 合宿
『…ハァ体育辛い。』
杏子「女子と男子で別れるだけ楽だよね…今日はそっち何すんの」
『バスケ』
杏子「うわ、それは辛い。うちはバレー」
杏子と2人で体育館からグラウンドを見ていた。
うちのクラスと杏子のクラスは体育が合同だ。
そのため、外では松川と徹がわちゃわちゃしているのを見ていた。
『今日から合宿なんだよね』
杏子「バレー部はよくやるよね、うちは夏だけあと冬があるか」
『良かったら手伝いに来てよ』
杏子「んー…まぁ部活始まる前と終わったあとの少しなら」
『!?マジ!?』
杏子「いや嘘」
ふざけやがって
ゲシッと足で蹴れば笑いながら、こっちも大変だから仕方ないなでしょ〜と言われる。
お互い様ってやつか。
及川「聖ちゃ〜ん!」
松川「聖〜!!!」
ブンブン手を振る2人にシッシッと手で払うようにすれば、ションボリする姿が目に入る。
仲良しだな…
杏子「あんたモテモテね」
『女子からは痛い目に合わされるけどね』
杏子「…そういえば噂されてたよ、及川徹と聖がセフレって噂」
『あ〜よくある…徹も童貞なのにね』
何度か先輩に噂されてたけど今度はうちの学年からもか
噂に限っていいことないな…
鐘の音がなり、体育館で2クラスに別れる。
私ものそのそと動いて自分のクラスに戻ろうとすれば、遠くの方で徹と松川の応援の声が聞こえ、クラスの女子にヒソヒソされ私は小さくため息をついた。