第1章 阿吽と私
及川「クラスはね~…!あっ!俺と岩ちゃん離れた!!…で、聖ちゃんは…」
岩泉「…違うな」
『!?!?!?』
クラス替えというのは、つらいものだ。
?「…おっ!聖じゃん、今年は俺と一緒か、よろしくな」
私は二人と別れて自分の教室に向かった。
徹は残念そうにしてくれていたが、ハジメちゃんはめんどくさそうにしていたのを鮮明に覚えている。
教室来る前にハジメちゃんと徹のクラス見たけど、さっき囲まれてたしな
なんかすごそうだな…
『松川じゃん!一緒だったんだ!よろしく!!!』
私のクラスメイトは松川か。
女友達が少ないとこういうのは頼もしい。
むしろうれしいくらいだ。
松川はバレー部で、スタメン。
徹たちのチームメイト。
私は席に荷物を置いてから、松川の席に近づく。
松川「及川たちとまた違ったんだ、あいつらも離れた?…まぁ一緒だったらむしろすごいな」
『さすがに今年はね~…去年一緒で大変だったんじゃない?いろいろ問題起こしてたしあの二人』
松川は薄く笑って、そういえばさ、と耳打ちをしてくる
松川「…俺の前の席の子、及川ファンだから気をつけろよ」
『…あー…及川君の方がいいかな』
松川「及川それ聞いたら絶対泣くぞ」
『確かに』
前の席の子。
確か…一年の時に絡まれた気がするな。
あんまり近寄りたくないし、松川の席に近づくのはよそう。
それと…と松川が再び私に近づいてきた
『?』
松川「岩泉だけじゃなくって、何かあれば何でも相談しろよマネージャーちゃん」
『…まっつ~んっっ!!!!!!!!』
松川「ブフッ…及川に似てる」
『マジか…』
いい人が同じクラスでよかった