第4章 合宿
『松川、松川!!』
松川「なにちょっと落ち着いて」
放課後。
職員室までコピーをしについて来てくれた松川は廊下で待っていてくれて、私は全力で松川の近くに駆け寄った。
『ほらほら!見て見て!』
松川「?」
私が指をさしている方向は職員室の影、そこには徹。
そして年下の女の子だろうか。
多分告白、きっと断るんだろうけど…
他校生が丁度いいとかこの間言っていたし
コピーしている時に気がついて、黙って見てるのはなんか罪悪感があったのでとりあえず松川も巻き添えにしてやろうとおもったのだ。
相変わらずスゲェなー。とボヤく松川の顔は少し引いていて、ねー…と言いつつもコピーしたものをまとめてファイルに詰めた。
松川「人間でこんなに差を感じるのって辛いよな」
『…大丈夫、松川はイイヤツだよ』
松川「俺のことお嫁にしてくれるの?」
『…』
松川「…ごめん」
『許す』
くだらないやりとりをしながら、部活へ向かおうとしていれば、階段から降りてくる花巻と出会う。
花巻「よっ、お二人さん!…って松川顔うける!!」
上の方で、貴広ォ〜!と女の子の声が聞こえ、松川は更に口を尖らせていた。
『花巻モテ期?』
花巻「んー…俺いつもあんなんじゃん?」
松川「いいもん俺には聖がいるし」
『仕方ないな〜』
花巻「えっ、俺も聖に養ってもらお」
『いや働けよ』
花巻は笑いながら松川をいじり倒す。
目の前に立つ二人はデカイ。
むしろ巨人…
『…あれ、ハジメちゃんだ』
松川「?」
花巻「お前目ェいいな」
『ほら、あそこ…体育館向かってる』
松川「…突撃、岩泉さん」
花巻「よっしゃ!行くか!!!」