第3章 王様と私
『うまい』
松川「だろ〜?最近出来たばっかだって朝ダチから聞いたからさ」
岩泉「聖」
『ん?あ、いる?』
岩泉「おう」
匂いが甘い…
カフェについた。
新築だ、それにオシャレ、あとケーキの食べ放題がある。
男子高校生が3人で来ると考えるだけで笑いがこみ上げるが、我慢だ。
徹とかはしなやかに入れちゃうんだろうけど…
私はシフォンケーキと紅茶を頼んだ、3人に普通すぎると言われたがケーキの中ではシフォンが好きなんだよ、仕方ない。
ハジメちゃんが私のケーキを食べていて、私は花巻のケーキをつまもうといていたら、俺のやるよ、と松川がケーキを差し出す。
『なに、お腹いっぱいなの?小食系なの?』
松川「いや、他に食べたいもんがあってね」
『へぇ…じゃーいっただきまーす!』
松川は頬杖をついていて、ニンマリと笑っている。
…怪しい笑い方だな…と内心思いつつも松川が食べていたケーキを一口、口に入れれば、クリームの甘みが口に広がった。
『うまっ!!!』
松川「だろ〜」
『花巻食べる?』
花巻「マジ?貰う」
岩泉「甘ぇな」
松川は満足げに見ていて、私たち3人は松川のケーキを食べてしまう。
松川は私たちに携帯を向けていた。
3人でピースをすれば、あほ面だ。と言われたので大人しくすることにした。
ここに来てわかったこと、花巻は甘党だった。
一つじゃ足りなかったのかまた何かを取りに行く180越えの巨人は確かシュークリームも好きだったな…
バイキングだからといってあまり食いすぎは良くない…
『ハジメちゃんもういいの?』
岩泉「んー…取ってくる」
花巻「岩泉ー!これうまそう!」
高校生にもなって大声を出す花巻にケラケラ笑う松川。
松川は大人しいな…紅茶を飲みながらボケーとそんなことを考えていれば、ボソッと
松川「あんまり関節キッスはあげちゃダメだからね?」
『ンブフッ!!』
松川「キタネッ」
…この野郎…