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【ハイキュー】青城のマネージャーになりまして

第3章 王様と私





『徹先戻ってて』


徹の背中を押して体育館に戻らせようとすれば、予想以上に重い。
踏ん張る私に、ヘラヘラしている徹。
負けずと押していれば、徹は急に振り返り、飛雄に向かって指をさした。


及川「…トビオチャン」

影山「は、はい…」

及川「ぜってえ渡さなねえからな、これも全国も」

影山「…!!こっちこそ…負けません」

『…そんな話いいからッ!早く行く!モップかけてきなさい』



意味のわからない会話をしている二人の間に立って、私は徹を体育館に戻した。
やっと終わった…そんなことを思いながら前を向けば、忘れていたがこの人達いたんだよ。



『…なんか、すみません…』

?「いえ…なんか、大変そうですね」

『…はは…』

影山「聖さん」




主将さんと話していたが、急に割り込んでくる飛雄に私は驚いた。
真剣な顔をしていて、空気を読んだようにゾロゾロと皆バスの方へ行ってしまう。

多分こっちを見ながら歩いて怒られているのは日向くんだろう。
近くで見れば見るほど小さいな。

…私よりはでかいか。



影山「三年前、言ったこと…覚えてますか?」


私の前で少し顔を赤くしている飛雄に、つられて赤くなるのがわかる。
なんだこれ、恥ずかしいな。


『…3年…?ってことは私が中3の時?』

影山「俺、アンタに告白したんですけど…あの時及川さんに邪魔されて…結局返事聞けなくて…」

『あ…あー…あれか…』

影山「!覚えててくれたんすか!!」


確か2月だったような…
雪積もってて飛雄の相談乗ってて…

そしたら…



及川「ヤッホートビオチャン」



『そうそう!そんな感じで、とお…る…が…あ?』

影山「!?」


急に現れた徹。
それにびっくりする私と飛雄。



及川「残念デシター!俺はいつでも邪魔しに来るからな!」

『話し進まないから帰って!!』
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