第2章 彼らと私
『花巻ウザイ!早く練習に戻りなさい!!』
花巻「だって、お前…フッ…」
『いつまで笑ってんの!?』
くだらないことをしながら私と花巻は何故か同じ方向で歩いていた。
なんでついてるんだこいつ…と思っていれば、じゃまたな。と言われてコートに入る。
嵐のような男だよ…
そんなことを思いつつ、私はコート内を見る。
うちのチームは出来上がってきている。
確実にわかることだった。
『…今年の合宿、メニュー考えておかないと…』
持っていたドリンクのかごに力を込める。
みんなを見ているとやる気が出てくる。
何度思っていた。
みんな頑張ってるんだ…私も頑張らないと…
金田一「聖さん!持ちましょうか?」
『金田一!私はみんなの力は借りないからな!!』
金田一「へ?」
『…じゃ、なかった!!!』
金田一「も、持ちましょう…か?」
『大丈夫!持てる!!』
金田一「やる気入ってますね…!!!なんか俺も打ちたくなってきた!!」
なんて燃える金田一。
私はその調子だ!頑張れ!!と声をかける。
それに大声で答える金田一。
金田一「ハイっっっっ!!!!俺、ちょっとスパイク打ってきます!…あ!!矢巾さん、ちょうど良かった!俺にトス上げてください!!!!」
矢巾「やだよ!!!なんでだよ!!!及川さんに頼めよ!!」
金田一「お願いしますッッッッッ」
…なんかこっちまでみなぎってきたぞ