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Abiding Love

第2章 Ⅱ



私は縦に頷く。

シュウの手が離れる間際唇に指が触れた
何故こんな些細な事を意識してしまうのだろう。

私たちの距離は変わらないのに

何も言わずに見つめる蒼い瞳は綺麗で仕方が無い。
願えば届くような・・・そんな気にさせる。

この雰囲気に耐えられなくなり私の目は蒼色を映すことをやめた。

「スバルが部屋壊してそうだから戻るね。」

シュウの腕から抜け出してスバルの元に行こうと試みるが、簡単には無理みたいだ。

「シュウどいて?」

『めんどくさい。』

自分で覆いかぶさっといて・・・よく言う。
呆れて何も言い返せないでいると

『おとなしくしてなよ。』
と抱き締められた。

もう・・・なんだか反抗する気も失せてしまう。

私はシュウの抱き枕と化し、そのまま目を閉じたのだった
だってシュウは、もう寝ているのだもの。


眠りについた私は哀しい夢をみた────。

だけど髪を撫でる優しい手に夢は覚め【有難う】と、微睡みながら答えれば悪夢は消え、優しさに包まれている事に気付いた。

私は安心して又夢をみるのだった。


再び瞼を開けた時には部屋の主は居なかった。

────隣に誰も居ない事が、こんなにも寂しいなんて...。

私はベッドから抜け出しシュウの部屋を後にする

良く見知った部屋に辿り着けば昨日まで寝ていたベッドが壊されていた。

又レイジさんに怒られる...

軽くため息をつき、傍にある棺桶を開けて潜り込む。

『ん・・・』

「起こしちゃった?ごめんね。」

『・・・別に』
スバルは掠れた声で言いながら私を抱き寄せた
苦しい程強く───

「っ・・・!!」

スバルは昔からそうだ言葉にしない。

「ごめんスバル・・・ごめんね。」

『オマエが悪い。』

「うん。ごめん...。」

例えば私が居なくなったらスバルはどうするのだろう?
【どうもしねぇよ。】なんて言うんだろうね。

『そんな事よりオマエ明日から特別教室らしいぜ?レイジのヤツが言っとけって』

「レイジさんが手配してくれたのかな?」

『知らね。』
レイジさん本当に仕事が早いな。


そのままスバルの胸に顔を押し当て眠りについた。

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