第2章 Ⅱ
────!!!
激しい物音に目が覚めた
「・・れ?・・・・・スバル?」
スバルが居ない。
『起きたか。今出てくんじゃねぇぞ。』
棺桶の外から声が聞こえる
どうしたのか?と、問う前にスバルが応えた
『どうもしねぇから・・・・・まだ寝てろ。』
『どれだけ過保護なんだ?』
シュウとスバル...。
『うぜぇ・・・』
外へ出ようともスバルが押さえ付けているのかびくともしない。
「っ・・・なんで?スバル?」
「・・シュウ?」
『スバル・・・あまり────。』
だめだ聞き取れない...
あ、シュウの気配が消えた。
『・・・・チッ。』
スバルの気配も舌打ちと共に消えたのだった。
───なんだったのだろう?
そういえば昨日ライトくんにお礼言ってなかったな
ライトくんは・・・リビングかな・・・?
階段を下りていると、ソファーで帽子を顔に乗せながら寝ているライトくんが目に入った
「ラ・・・────っ!?」
声を掛けようと思ったけど、ライトくんからはとても複雑な香りがして立ち止まってしまう
血の匂い・・・汗の匂い・・・それに厭らしい匂い。
何だか今のライトくんには近付いてはイケナイ気がする
出直そうと、振り返る前に肩に手が添えられた。
『何処に行くのかな~? 』
「!!?」
真後ろからのライトくんの声に驚き階段を踏み外してしまった
『おっと!危ないなぁ。』
転ぶ事はなかったが、ライトくんに包み込まれてしまった...。
「有難うライトくん」
『ボクやばいかも...。』
「えっ?」
『でも、そんな恰好のも悪いと思うんだよね』
ライトくんが耳元で喋る
「っ!?」
『こんなにみせびらかしてどうされたいのかなぁ?』
太股に手が触れる
「私いつもこんな恰好じゃないかな!?」
慌てて答える
私いつも通りだよね?
『んふっ・・・じゃあそういう事にしといてあげるよ』
『ねぇ?だからさぁ?いいよね。』
ライトくんの指が私の脚をなぞりあげる。