• テキストサイズ

Abiding Love

第1章 Ⅰ



────学校行きたくないな...。

朧気な頭でそんな事ばかり考える
学校に対して楽しいなんて思った感情を今は思い出せない
だって今日も私は────・・・

『。』
すぐ隣でスバルの声がする


『おい!聞いてんのかよ!』

起きたくない。

怒鳴るスバルの腰に腕をまわし、顔を埋める。

『・・・どうした?』
その声は先程とは別人のように優しい...

私の頭を撫でながら問いかけるスバルは、きっと困った顔をしているのだろう。

違うの。
スバルを困らせたいわけじゃないの。
ましてや心配をかけるなんて...

ぎゅっと、スバルを抱きしめ笑いかける。

「おはようスバル!!」
私達は双子だ。
ある程度の事は、伝わってしまうだろう。

何かを言いたそうなスバルを横目に私は起き上がり伸びをする

「今日も学校楽しみだね!!」

『・・・あぁ。そうだな。』


嘘つきな妹でごめんなさい。


憂鬱な1日が夜と共に始まる────・・・

/ 38ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp